お客様の革新的ソリューションを継続的に開発するにつれて、キャボットの環境影響は一貫的な考慮事項となっています。
当社は、固形廃棄物処理や有害材料の流出が地域社会の環境に対して持つ潜在的な影響を認識しています。したがって、当社は、管理プラクティスの階層を通じて無駄を最小限に抑えるための対象を絞ったアプローチを採用し、施設での流出ゼロを目指して取り組んでいます。また、廃棄物と副生成物が活用できる代替的用途を見つけることは、循環経済へのさらなる貢献のチャンスであると考えています。
2022 年にポートフォリオの変更を反映するために廃棄物目標を調整しましたが、これは、ピュアリフィケーションソリューション事業の売却関連の廃棄物量の除却、米国 Illioni 州 Tuscola 市のヒュームド金属酸化物 (FMO) プラントの地下注入井作業関連の追加廃棄物量の計上により行いました。Tuscola 施設内のオペレーションを、他の FMO 拠点で生成された最終製品の処理と梱包に変更しました。Tuscola 施設から米国 Kentucky 州 Carrollton 市の施設への生産移行により、フェンスラインに隣接する Dow 社のシリコーン施設と提携して、同社のプロセスで使用するための有効廃棄物の流れを供給するともに、当社が Carrollton と Tuscola の施設からの廃棄物処理を削減するチャンスが生まれました。
2022 年に、当社は、重要マイルストーンを達成し、事業由来廃棄物の 20% 削減という 2025 年の廃棄物目標を実現しました。全体として、当社の廃棄物処理総量は 2021 年比で 24% 減少し、2019 年ベースライン量比で 57% 減少しました。当社のアプローチにおける廃棄物最小化の階層構造に従って、品質の悪い製品の生産を最小限に抑え、有効利用を増やし、改善推進のための廃棄物計画を策定する堅牢なプログラムを設けました。2023 年には、米国 Louisiana 州 Franklin 市の当社施設で、有効再利用として産出された石膏が、農業用肥料や壁板製造などの他の用途に転用される予定です。
当社の流出管理プログラムは、廃棄物を最小限に抑えながら、流出リスクを低減し、流出や放出の発生時の管理を確実に実施することを目的としています。当社では、重大な流出を機関への報告対象とするとともに、Tier 1 および Tier 2 のプロセスセーフティーイベントとして分類されるものと定義しています。2022 年には、前年より改善が見られ、重大な分類に該当する流出はありませんでした。
当社は、マスターバッチ施設の一部でプラスチック廃棄物を削減するという誓約を拡大し、ベルギーの Loncin と Pepinster およびアラブ首長国連邦の Dubai のチームは、Operation Clean Sweep® プログラムの実施計画を開始しました。この包括的なプログラムを通じて、各施設で工場と設備を評価し、プラスチックペレットの損失リスクを特定するとともに、積み込み、輸送、排水、廃水アクセスポイントなどのエリアにおける放出リスクを軽減するチャンスを特定します。
米国 Massachusetts 州 Billerica 市の施設では、構内全域での食品廃棄物堆肥化プログラムの実施、廃ゴムと補強、特殊カーボン材料の有効再利用などの、いくつかの取り組みを通じて、施設から生成、廃棄される廃棄物を削減しました。その結果、当社では、 有効再利用により、約 35 トンの補強/特殊カーボン、ゴムの廃棄物を廃棄対象外としました。 生産プロセスから出る廃棄物のリサイクルに加え、Billerica 施設の SH&E チームは、構内で食品廃棄物堆肥化プログラムを実施するために、地域主体の Black Earth Compost と提携しました 。年間を通じて、約 8,000 ポンドの食品廃棄物が 施設内の専用ゴミ箱に分別回収されました。次に、食品廃棄物が堆肥に加工されましたが、これらは、家庭の菜園 や庭だけでなく、地域の農業や造園のニーズ向けに使用されています。