業界でのリーダーシップ

キャボットは業績目標を高く設定しており、これまでの業績が認められたことを誇りに思っています。

キャボットでは、指針を与えると同時に自社の価値および倫理基準を守る方法を説明した独自の内部基準を作成しました。 この基準には、企業価値、倫理、コンプライアンス、サプライヤー行動規範、安全ガイドライン、製造プロセスが含まれています。 

さらに、キャボットの社員は、主要製品の業界団体に積極的に参加し、多くの場合リーダーとしての役割を果たしています。 これらの組織は、科学的調査に関するベストプラクティスに基づいて材質固有の毒性評価および疫学的研究が一貫して適切に実施および報告されるように協力しています。当社では、他社との提携や、ボランティア活動への参加が、協調およびリーダーシップを実証するうえで重要であると考えています。たとえば、当社は、規制ならびに業界の役割に関して前向きに議論に参加しています。議論の内容は、長期的な世界規模の二酸化炭素 (CO2) の削減の実現や、気候変動の悪影響の低減です。

UN Global Compact

国連グローバルコンパクト

2015 年以来、当社は UNGC の栄誉ある署名者として、環境、労働、人権および腐敗防止といった分野での 10 原則に関する進捗に尽力しています。

人権

キャボットは、誠実さをもって事業遂行に取り組んでおり、社員、サプライヤー、お客様、地域社会にとっての人権を尊重することが自社の責任であると考えています。当社は、すべての個人が尊厳、正直さ、誠実さ、敬意、公平さをもって扱われる権利があると強く信じています。当社は、「国連世界人権宣言」、「市民的および政治的権利に関する国際規約」、「経済的、社会的、文化的権利に関する国際規約」、「労働における基本的原則および権利に関する国際労働機関宣言」に具体化された国際基準に従っています。また、当社の取り組みは、ビジネス上の倫理規範 や、公式の 人権方針においも明文で規定しています。また、サプライヤーに対しても、当社の「ビジネス上の倫理規範」の遵守を求めています。この倫理規範では、現地法で要求されている基準よりも高い基準が求められていることがあります。当社では、「カリフォルニア州サプライチェーン透明法」に従って、労働慣行と人権に関して適用されるすべての法律と基準の遵守がサプライヤーに期待されるというステートメントをウェブサイトに掲載しました。

労働

社員の安全とウェルビーイングをサポートすることが、キャボットの最優先事項です。当社では、社員、請負業者、来訪者、業務を行っている地域社会の安全確保を徹底的に行っています。きめ細かい安全重視対策として、すべての社員、請負業者、来訪者に十分なトレーニングと必要項目を提供し、社員等がキャボット施設に出勤/来訪した日に必ず何事もなく帰宅できるようにしています。さらに、当社では、全社員の健康促進によるメリットを認識しており、より健康的で、より魅力的な文化を創造しながら、職場の内外で社員’ の健康を促進するための数多くのチャンスを提供しています。安全に加えて、当社では、組織が事業の多様性を確実に反映できるように努めており、あらゆるレベルの全社員への平等なチャンスの提供に取り組んでいます。核となる価値観の 1 つとして、当社では、全社員の違いを尊重し、民族的/人種的地位、肌の色、国籍、世系、宗教、カースト、性別、年齢、身体的特徴/外観、性的指向、組合への所属、政治的所属に基づく差別を一切許容しません。当社は、事業を行っている国の労働法と労働協約に基づくすべての要件を完全に遵守しています。 

環境

キャボットでは、世界に対する環境影響の理解と管理に力を入れています。当社は、地球が直面する数多くの環境問題を認識し、地球規模の事業全体で最大限、環境フットプリントを削減する責任を全面的に受け入れます。この目的達成に向けて、当社では、事業に伴う環境影響を最小限に抑え、資源を節約し、環境意識を促進するための取り組みを展開してきました。この取り組みは、当社のサステナビリティプログラムにとって最も重要であると特定されているトピックの大多数が環境に関連しているという事実によって強調されています。世界的には、この取り組みは、エネルギー使用量、排出量、廃棄物の削減に着目しています。また、2025 年サステナビリティ目標について、現在から 2025 年までにさらに前進させるために、再評価と拡大を行いました。このような 2025 年目標やその他環境指標の実現に向けた進捗状況を継続的にモニタリングしています。また、重要な天然資源である水の使用をモニタリングする必要があることも認識しており、 当社の施設ネットワーク全体で、水の削減、リサイクル、効率化のチャンスを特定するための戦略的な水管理計画を策定する取り組みを行っています。 

腐敗防止

当社は、すべての社員、サプライヤー、お客様に対して、最高の倫理基準に従い、かつ、適用されるすべての贈収賄防止法令を完全に遵守してビジネスを行うことを求めています。これは、当社のビジネス成功に不可欠なことです。キャボットの立場は、贈収賄や恐喝などのあらゆる形態の汚職は非倫理的で容認できず、当社の価値観やビジネス上の倫理規範に反しているというものです。この立場をサポートするために、当社は、詳細な方針、コンプライアンス手順、トレーニングを策定しました。全社員は、ビジネス上の倫理規範に関する研修を毎年、受ける必要があります。これにより、腐敗の潜在的なリスクをどのように特定するかや、そのような問題をどのように扱うべきかを学ぶことができます。社員の職務や業務上の責任に応じて、倫理的なビジネス行動に対する高い期待を守るための追加的な措置として、補足的な訓練も必要となる場合もあります。さらに、贈収賄関連活動などの潜在的または疑いのある不正行為や不遵守の報告を促すために、社員が問題や懸案事項を秘密状態で報告できる報告ホットラインを設けています。

Responsible Care (レスポンシブルケア)

2010 年の米国化学工業協会 (ACC) 加入以降、当社では、化学業界の自主的な Responsible Care® (レスポンシブルケア) イニシアチブを受け入れています。Responsible Care (レスポンシブルケア) イニシアチブと Responsible Care (レスポンシブルケア) 世界憲章を通じて、当社は、組織全体での健康、安全、環境、セキュリティの実績向上に取り組んできました。Responsible Care (レスポンシブルケア) の積極的なリーダーとして、当社は、世界中の自社の製品と事業について、安全とサステナビリティの継続的改善を推進しています。 

Responsible Care (レスポンシブルケア) の原則は、当社のサステナビリティ戦略と密接に連携しており、当社は、この原則を全世界で積極的に支持しています。この参加は、外部との関わりに価値を見出すキャボットの固い信条と、第三者機関からの SH&E システムの認証を表すものです。Responsible Care (レスポンシブルケア) を通じて、当社は、次の事項への取り組みを実証します。 

  • 技術、プロセス、製品の SH&E 実績を継続的に高める
  • 製造施設のセキュリティを監視し、近隣住民と協力して緊急事態に備え、対応する
  • リソースを有効に活用し廃棄物を削減する
  • 化学物質の責任ある管理を促進する
  • ステークホルダーと率直にコミュニケーションする

このプログラムの中で、当社は、Responsible Care (レスポンシブルケア) と国際標準化機構 (ISO) 14001 環境管理システムの両方の要件を組み入れた RC14001 の導入を選択しました。 当社は、2025 年に当社の事業施設の 100% に認証環境マネジメント システム (EMS) を導入するという目標を掲げています。。2021 年内に、中国の烏海市のヒュームド金属酸化物製造施設では RC14001 認証プロセスを実施しました。この施設の追加により、当社の製造/技術拠点の 78% で EMS 認証が取得済みとなりました。


当社の CEO は、Responsible Care® (レスポンシブルケア) の卓越性原則に対する当社の世界的取り組みを表す「グローバル Responsible Care® (レスポンシブルケア) 憲章」に署名しました。

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