労働安全衛生

当社は、社員、請負業者、地域住民、環境を危険から守るため、卓越した労働安全衛生を追求し続けています。

社員は当社にとって最も価値のある資産です。安全な職場環境を提供し、全社員の健康を促進することは雇用主の責任です。健康と安全に重点を置くという考え方は、創設以来キャボットに深く根付いており、社風の土台となっています。出勤したすべての社員が何事もなく無事に帰宅できることが、当社の目標です。 

当社は、「Drive to Zero」活動の一環として、世界中の施設で負傷者を発生させないという長期目標を設定しました。この大きな目標の達成には長い年月を要しますが、短期的な目標も打ち立て、安全性能の面で総合化学を扱う同業会社の上位 10% に入ることを目指しています。この目標達成に向け、適用されるすべての政府規制と内部基準について、それと同等以上のレベルを達成できる安全手順トレーニングを全社員に実施しています。  

社員の安全

safety rates2022 年の安全実績は、2021 年の実績と比較的一致しています。傾向を分析すると、事故の多くは、手指の火傷か、転倒や持ち上げ時の疲労/捻挫を原因とする作業時の怪我のいずれかでとなっています。こうした種類の事故に対して、キャボットでは、製造施設と協力して、「危険の 10 角形」という危険特定戦略を検討のうえ実行してきました。このツールでは、騒音、機械、温度、重力などの 10 項目の一般的な危険の表示を強調する「危険の 10 角形」というインフォグラフィックを用いているので、社員が職場内のエネルギー源を特定できます。火線、動作、危険の認識に着目することは、キャボットにおける 2023 年グローバル安全実施計画の重要な要素です。

 

 

 

 

プロセスセーフティー

process safety

 

プロセスセーフティーに対する当社のアプローチは、プロセス関連の危険を制御する管理システムに重点を置いています。2022 年にはプロセスセーフティー実績が大幅に向上しました。プロセスセーフティー事故の件数は前年比で 60% 減少しました。安全な労働条件を提供するという取り組みの一環として、当社は、事前安全管理への重視をサポートする新たな先行指標を導入しました。こうした先行指標を導入することで、改善すべき領域を特定し、全施設で是正措置を実行できるようになります。

 

 

 

オペレーション上の卓越性

責任を持って行動し、組織全体で安全と環境の卓越性を推進することにより、当社は、世界クラスの SH&E 実績を持つ、世界的化学製造会社のリーダーとしての地位を確立しました。継続的改善の精神で、SH&E 実績と、製品とプロセスの安全改善力をさらに高めることに注力し続けます。

監査と評価

当社の総合的な安全衛生環境 (SH&E) 監査プログラムは、規制遵守を促進するとともに、当社の工場ネットワーク全体でベストプラクティスと学習を共有するチャンスとしても役立ちます。

当社の SH&E 遵守監査、評価、是正措置プログラム基準に従って、前回の監査からの経過時間、施設の SH&E 実績、SH& E リソース状況などの要因の検討を含めたリスクベースアプローチを用いて、年間監査スケジュールを作成しています。当社の監査は、必要に応じて、外部リソースによってサポートされる社内の主題別専門家のチームによって行われます。各監査には、国家、州/地方および地方の SH&E 規則、社内標準および業界で認められたベストプラクティスへの準拠を管理するための施設の手順、慣行および現場条件の評価が含まれています。  

ギャップの是正措置が確立され、その措置の仕上げが完了まで追跡されます。2020 年には、6 か所の拠点で包括的な SH&E 監査が実施されました。 

コーポレート SH&E 監査のほか、Responsible Care (レスポンシブルケア) や ISO についての取り組みに関連する年次監査を行っています。当社の製造施設は、SH&E の遵守実績を継続的に評価、向上させるための継続的な取り組みの一環として、年 1 回の自己評価プログラムも実施しています。 

緊急事態管理

キャボットは、社員、請負業者、来訪者、地域社会の安全に向けて取り組んでいます。その取り組みの一環として、施設内で安全かつ信頼性の高いオペレーションを確保するよう努めています。また、キャボット施設や周辺地域において緊急事態が発生した場合でも確実に対応できるよう準備にしています。

キャボットの緊急事態管理プログラムは、全施設向けの最小要件を定めた緊急事態管理計画基準によって定義されています。この基準には、リスクと潜在的緊急事態の特定、緊急事態管理計画書の策定、実施、年次レビュー、すべての社員とチーム向けの計画要素に関する年次トレーニング、訓練、演習その他の方法によるテスト、必要に応じて十分なリソースを確保するための地域緊急対応者や緊急対応請負業者向けの計画の伝達についての定めが含まれます。

キャボットは、また、「企業レベル緊急事態対応/危機対応コミュニケーション計画」を定めています。この計画は、危機対応チームの特定、チームメンバーの役割と責任の定義、危機発生時の手順とコミュニケーション所掌の設定、徹底した緊急対応のためのツールとリソースの提供を行うものです。

化学物質管理

当社は、Responsible Care (レスポンシブルケア) のメンバーとしての義務だけでなく、社員と地域社会の安全への取り組みの一環として、拠点での化学物質管理に細心の注意を払っています。当社は、企業基準に基づいて、自社の拠点における化学物質の保管、取り扱い、輸送に関する最低限の要件を定めています。こうした要件の遵守については、SH&E 監査プロセスの一環として定期的に評価しています。

このプログラムの要素には、タンクと機器のメンテナンスと検査の詳細手順のほか、化学物質のバルク輸送と保管に関わる社員、請負業者、輸送業者が化学物質バルク貯蔵タンク、パイプライン、輸送エリアについての環境面で安全な操作、メンテナンス、検査の訓練を確実に実施するためのトレーニング要件が含まれます。また、社員、請負業者、運送業者が当社の緊急対応手順を熟知のうえ緊急時の責任を確実に認識できるように、訓練の実施などの緊急対応計画トレーニングも実施しています。

当社は、すべての化学物質バルクサプライヤー/輸送業者との間で、輸送/作業手順、作業に適した機器の使用に関する要件を定めた契約の締結を義務付けています。こうした措置によって、リスク管理だけでなく、適用される規制、許可、基準の遵守も確保できます。

キャボットのエンタープライズリスク管理プログラムの一環として、重大リスクを評価し、適切な低減戦略を検討しています。このプロセスには、輸送リスクを含みます。キャボットでは、重大な結果をもたらす可能性のある輸送リスクについて、確実に制御のうえ許容可能な最低レベルにまで低減するために、外部コンサルタントと契約して、監査を実施し、対応のための改善チャンスを勧告しています。

請負業者管理

請負業者は、キャボット施設のオペレーションにおいて重要な役割を果たしています。当社は、請負業者に関連する安全上の事故を、社員関連の事故と同様に扱っています。実際にも、キャボットでは、すべての事故を同じ厳格度で確実に管理するために、安全事故率に請負業者による負傷も含めています。

請負業者を起用する前には、過去の安全/環境実績の評価を含む徹底的な事前審査プロセスを実施しています。請負業者について、作業に関連する特定の危険とリスクを管理する能力、チームと SH&E システムの適格性を評価しています。

各施設では、すべての請負業者に対して、作業開始前に包括的な安全オリエンテーション教育を実施していします。年に 1 度、再トレーニングが必要になります。さらに、請負業者は、必要な業務固有のトレーニングをすべて無事に修了したこと、必要な適格性と業種別ライセンスのすべてを保有していることを証明する必要があります。

キャボットの要件への遵守状況は、現場での安全観察と、施設の請負業者安全管理システムの監査によりモニタリングします。

performance

実績

当社の進捗状況と目標については、最新の持続可能性レポートをご覧ください。

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