当社は最高の倫理基準に則した事業運営に尽力しており、サプライヤー各社にもこれを求めます。同時に、サステナビリティを通じて共通の価値観を生み出すチャンスも見出しています。
当社が持続可能性への取り組みを進める中で、サプライヤーとの提携は、当社自身の事業を超えて大きなプラスの影響を生み出す上で重要な役割を果たすと考えています。持続可能性への重点を共有するサプライヤーと提携することで、当社のグローバルバリューチェーン全体に環境的および社会的利益を拡大する機会が生まれます。
そのため、当社は重要なサプライヤーと協力し、国際的に認められた報告フレームワークに沿った年次持続可能性評価を通じて透明性を向上させ、情報を収集するという戦略的なアプローチを採用しています。2021 年にサプライヤーのサステナビリティ評価プログラムを開始して以来、業界では ESG 開示への期待がますます高まり、それに合わせて参加率は着実に上昇しています。2023 年現在、当社の重要なサプライヤーの 50% 以上が、サードパーティのプラットフォームを利用してサステナビリティへの影響について評価されています。
当社のバリューチェーン全体で低炭素の未来を実現するための主な重点分野の 1 つは、キャボットと顧客施設のネットワーク全体で電気自動車のトラック輸送の使用を促進することです。
当社は最近、バリューチェーン全体への影響とサプライチェーンパートナーが行っている取り組みのレベルを把握するという取り組みの一環として、世界中の 1 万社を超えるサプライヤーを対象に持続可能性に関する調査を実施しました。調査の質問は、気候と環境への取り組み、水の安全保障、多様性などのトピックをカバーしていました。結果は、より持続可能な未来を実現するために協力するサプライヤー間の ESG 認識、リスク管理、取り組みのレベルについての洞察をもたらしました。
今般、キャボットは、大手ヒュームドシリカメーカーで初めてヒュームドシリカ向け多層茶色紙バッグデザインを導入しました。この取り組みの開発は 2 年間にわたりましたが、バッグの性能を確実に維持するための広範なテストを実施しました。
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当社のブラジルのチームは、原材料の輸送における 温室効果ガス (GHG) 排出量の大幅な削減に向けた取り組みを通じて、現地のサステナビリティの改善、推進を行っています。ブラジルのマウアーの当社施設では、 圧縮天然ガス (CNG) を燃料とするトラックでの原材料の配送を初めて受けました。クバタンからマウアーまでの約 50km のルートにおける GHG 排出量の削減について、 ディーゼルエンジンのトラックと比べ、天然ガス自動車では GHG 排出量が 10% 少なくなります。この車両での 1 日 2 往復が見込まれていますので、 毎日、20 kg の CO2 を削減できることになります。
sennder 社との共同での電気トラックのパイロットプロジェクトでは、大型のゼロエミッション電気トラックを使用した欧州初の国際輸送の 1 つが無事完了しました。ネットゼロ目標の達成に向けた取り組みを進めるにあたって、当社は、カーボンオフセットや、環境影響を最小限に抑える持続可能なソリューションを提供するサプライヤーを起用しています。このパイロットプロジェクトでは、sennder 社は、キャボットのために 17 トン以上の製品をロッテルダム港からベルギーのアントワープまで輸送してから基地に戻りました。往復走行距離は 300 km 以上でした。
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