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クロッカー ミュージアム (米国カリフォルニア州サクラメント)

昼光照明性能を最大限に引き出すエアロゲルのモニター天窓を、世界的に有名なクロッカー アート ミュージアムに設置することに成功しました。

Crocker Museum in Sacramento California USA

クロッカー アート ミュージアムが最初に設立されたのは、エドウィン クロッカー氏が既存の建物を家族のためにビクトリア朝のイタリア風豪邸に改修した 1872 年でした。 クロッカー氏は、自身の増え続ける美術収集品を展示するために、調和する様式で隣にギャラリーを建設しました。これが後に、初期のカリフォルニア アートや巨匠のスケッチ、アジアの作品など、およそ 14,000 点の芸術作品を収蔵するまでに拡大されました。 最近では、現在の 45,000 平方フィート (4,180 m2) が手狭になったため、ギャラリーの拡張が必要になりました。

プロジェクトの計画では、100,000 平方フィート (9,290 m2) の大幅な拡張と改修が必要でした。 最も重要な考慮事項のひとつは採光でした。 設計者のソリューションは、Kalwall+ LUMIRA® エアロゲルのモニター天窓 15 枚を設置することでした。 この Kalwall+ LUMIRA® エアロゲルシステムではグレアのないバランスのとれた採光が得られるので、強烈な影がなくなり、正しい演色が発揮されます。 経年的な耐紫外線性に優れている Kalwall は有害光線も除去するので、室内空間と、多くの場合が高価である室内の物の両方を保護します。

Kalwall+ LUMIRA® エアロゲル製品は現在入手可能な最も高性能な断熱システムで、クロッカーでは固体壁と同等の 0.05 Btu/hr/ft²/°F (0.3 W/m²K) を達成しながらも、22% の光透過率を実現しています。 この性能のおかげで、通年の人工照明と HVAC の費用が削減されます。 また Kalwall+ LUMIRA® エアロゲル システムでは音響性能が向上し (最大 35 STC)、不要な騒音が最小限に抑えられます。 新たに作られた 3 階のギャラリーに光を取り込むために、モニター天窓が屋根に鋭角で取り付けられ、外側から見ると鋸の歯のような印象的な外観を作り出しています。

このミュージアムでは、移動展覧会のためにさらに 4 倍のスペースが設けられ、現在も増え続ける常設コレクションを展示するエリアは 3 倍に拡大されました。 Kalwall+ LUMIRA エアロゲルは、紫外線が除去され調整された自然光をギャラリーに取り込んでいます。これが、クロッカー アート ミュージアムが国内有数のアート ミュージアムのひとつになるうえで非常に大きな役割を果たしました。

増築と改修を担当した設計者の Gwathmey Siegel & Associates Architects (ニューヨーク) は次のように述べています。「増築と改修を合成させるうえでの戦略は、増築では新しくて独特な象徴的存在を作り上げる一方で、既存部分は視覚と物質の関係に収め、新しい部分と歴史的な部分の両方をコラージュしたイメージを作ることでした」

  • 依頼主: クロッカー アート ミュージアム
  • 設計者: Gwathmey Siegel & Associates
  • パートナー: Kalwall