< 昼光照明

フラ アンジェリコ修道院 (ベルギー・ルーヴァン=ラ=ヌーヴ)

Group Wave 34 との合弁事業で建築実務を担当した AGDA が設計した、美しく新しい修道院の建設にエアロゲルが貢献しています。このプロジェクトに参加した建築家であり、責任者の Stephen Braun 氏は、ドミニコ コミュニティのメンバーでもあります。

Convent of Fra Angelico in Louvain La Neuve Belgium

この修道院には、ドミニコ会の長い歴史が反映されています。 現場が狭いことによる制約にもかかわらず、この修道院は、シャワーとバルコニー付きの修道士用寝室 10 室、共用室、居住区域、作業空間を備えた、機能完備の居住コミュニティとして開発されています。

チャペルの指示書には、50 名まで収容できる小さい部屋とすることが規定されていました。 霊感から選択されたような卵形の構造は、この計画の優れた特徴を具現化し、尖塔と十字架に基づく伝統的な設計を損なうことなく、計画の目的を表現しています。 同時に、チャペル内部に最大限の光量を実現することも重要でした。チャペルの正面が北向きであり、日中でもチャペルで得られる陽光は限られていたからです。

設計者である Gery Despret 氏と Benoit Gillon 氏は、曲面構造が論理的であり、象徴的であると考えていました。これは、この計画およびコミュニティと外界との接点の中心的課題でした。 明るさと親密さの感情および感動的な意思表明を創出するために、この修道院は意図的に卵形構造として設計されました。 軽量化を目指して、大部分は高さ 7 m のポリカーボネートシートで被覆した木材で作られています。このシート被覆は、室内に自然光を均一に拡散する効果をもたらします。 夜間は、人工照明がチャペルに天上のような輝きを生み出します。

この新しいチャペルは、修道院自体とも、またすべて煉瓦造りの周囲の建物ともまったく異なる構造を持っています。 また、高いエネルギー効率を目指した設計も導入されています。 たとえば、独自の断熱遮音構造を取り入れたことにより、チャペル内部の環境はたいへん暖かく、静かです。 この高度な断熱性能は、ドイツ EMB-Products 製の 25mm 厚ポリカーボネートシートに半透明の LUMIRA® エアロゲルを充填することで実現しています。 これにより、0.91W/m²K の U 値、55% の光透過率、24dB の遮音率が得られています。 補助的な暖房が必要になるのは、外気温がきわめて低いときに限られます。                             

この設計者たちにとって、LUMIRA® エアロゲルを指定した建設計画はこれが初めてでした。 このチャペルが竣工したとき、彼らは次のように述べています。「人間としては私たちは 2 人ですが、この仕事に携わっているときの頭脳は 1 つにまとまっていました。 その結果、このチャペルで実現できた断熱性能と満ちあふれる光を 2 人とも大きな喜びとしています。 私たちはこれからもこの材料を使用していく予定です。実際のところ、あるインドア テニス コートの設計にすでに着手していますが、インドア スポーツに理想的な明るい採光条件と環境をそこに作り出す上で、ポリカーボネートとエアロゲルの組み合わせがそこでも重要な役割を担うはずです」

  • オーナー: ドミニコ会
  • 設計者: Group Wave 34 とのジョイントによる AGDA
  • パートナー: E.M.B.