Bouaye スポーツホール (フランス・ナント)

このスポーツホールは、フランスのナント近くのワイン生産地ブアイにあります。 この新しい建物は、2006 年に火事で焼失した当初の Bellestre スポーツホールの代わりに建築されました。

これは同時にこの古い建物を、1983 ～ 2006 年の間に人口が倍増したこの街の需要を満たす大きなホールに建て替える機会でもありました。新しい施設の建築はブアイ当局によって委託され、パリとナントにオフィスを構える建築業者 Murail Architectes が設計を担当しました。 このホールは 2011 年春にオープンしました。

この新しいホールの設計にあたり、建築士たちは大量の自然光を取り入れつつ、同時に優れた断熱性をも実現する必要がありました。 照明に関しては、スポーツ選手たちのため、影やグレアを排除しなければなりませんでした。 断熱性については、グレージングによって熱損失を低下させ、エネルギーを節約する必要があったのです。 こうした要件を踏まえると、ブアイでは高性能断熱材の使用が不可欠でした。

Essmann グループの一員であり当社のフランスにおけるエアロゲルパートナーでもある、自然光システムの製造・設置業者 Ecodis との協力のもと、非常に大きな断熱性の天窓を取り付けることになりました。 6 つの大きな鞍状のルーフライトが、厚さ 20mm のポリカーボネート材 (幅 3.4 m、長さ最大 44 m) を 4 つの小さなポリカーボネート材 (幅1.9 m x 長さ 6.5m) と組み合わせて作製されました。 この高性能素材は自然光を屋内の競技面全体に拡散させるため、影やグレアを排除しカーテンやブラインドの必要性もなくすことで、完璧な競技環境を生み出すことができます。

このような完璧な照明と高い断熱性が得られたのは、この鞍状の天窓がパネル厚の内部に AeroTech (LUMIRA^® エアロゲル の別名) を含有しているからです。 これにより日光が均一に拡散されるだけでなく、熱伝導性も非常に低くなり、エアロゲルを使用していない標準的なパネルと比べてエネルギー使用量が 32% 削減されます。 さらに標準的な二重ガラスと比較して、明るさも 4 倍になります。

Ecodis 社の Catherine Finot 氏は次のように語っています。「最近ではますます、当社の ECODIS AeroTech^® に関するお問い合わせが増えています。この製品は当社の多層式ポリカーボネート パネルのセルに、キャボットのエアロゲルを注入したものです。 フランスでも欧州全体でも多くの建築士が、これは世界で最も効率的な断熱材料の 1 つだと認めています。 皆、欧州のますます厳しくなる断熱基準の影響も受けているのです」

• 依頼主: ブアイ当局 (フランス)
• 設計者: Murail Architectes
• パートナー: Ecodis