キャボットのエネルギーに関する取り組みは、効率性と最適化を通じて価値を創出するという企業戦略と一致しています。
キャボットは、エネルギー効率の向上が直接的および間接的な排出削減と経済的な利点の実現につながることを理解しています。当社の製造プロセスはエネルギーに大きく依存しているため、キャボットでは、エネルギー消費の削減とプロセスの過程で失われることが多い廃エネルギーの利用を通じて、全体的なエネルギー強度の削減という目標を達成する方法を模索しています。
当社は、輸入エネルギー量の 200% 相当分を輸出するという 2025 年目標における重要マイルストーンを達成し、製品 1 トン当たりのエネルギー輸出量と輸入エネルギー量の新記録を実現しました。その結果、2022 年のエネルギー比率は目標の 200% を上回る 214% を達成できました。この成果は、エネルギー効率の改善と、エネルギー回収システムへの積極的投資という取り組みの結果であり、これにより当社施設はエネルギーの自給自足を達成し、近隣企業や地域社会への純輸出者となることができました。
エネルギー回収とエネルギー効率は、当社環境戦略の 2 つの重要注力分野であり続けますが、同時に低炭素生産プロセスへの革新と投資の新たなチャンスを模索しています。
キャボットでは、最近、自社のエネルギー輸出比率目標の達成のために中国で 2 つのプロジェクトを完了しました。中国の邢台市の施設で、エネルギー回収プロセスの一環として、新たな水冷凝縮システムの設置を完了しました。この投資により、年間約 290 テラジュール (TJ) のエネルギーを供給でき、地域社会で温水を使用できるようになりました。中国の天津市のカーボンブラック施設では、新たな蒸気タービンによるエネルギー回収システムをアップグレードし、電力と蒸気の生産量が増えたことから、隣接する近隣地域や工業団地に暖房用として送れるようになりました。
当社のイタリアの Ravenna 施設は、地域でのパートナーシップを通じて廃熱を有用エネルギーに変換する 13 拠点のうちの 1 つです。2005 年ベースライン比較では、2022 年時点で、エネルギー センターへの投資により、エネルギー関連のお客様は約 497,000 MT の温室効果ガス排出を回避することができました。